レーズンの歴史とドライフルーツの特徴

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「ドライフルーツ」という言葉は、和製英語です。英語では「Dried Fruit」といいます。その名のとおり、果物を乾燥させて作ったものです。

水分がなくなり、果実の糖分が凝縮されることで、最近やカビの繁殖ができなくなり、果実が傷みにくくなるために、保存性が高く、持ち運びに便利で、どこでも食べられる保存食として重宝されてきた食品です。
現代のように缶詰などの加工食品が作られるより、もっとはるか大昔から愛され、食べられていました。
私たちに親しみのあるドライフルーツについて、歴史をたどってみましょう。



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紀元前のレーズンの歴史

はるか昔、紀元前3500万年くらい前から、ぶどうの祖先にあたる植物がフランス南部に自生していたといわれています。ぶどうの木の歴史が人類よりも古いことに驚かされますね。ドライフルーツの起源は、木になったまま干乾びてしまった果実を食べてみると意外と美味しかったことに気づいたことが始まりです。

鳥や動物たちは、こうした実が美味しいことをもっと前から知っていたことでしょう。こうして人間も、果実を乾燥させると、生の果実よりも味と甘みが凝縮されて美味しくなることが分かったのです。

古代エジプト人がレーズンを世界に広めた?

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意外にもレーズンのもととなるぶどうの栽培は、古くからありました。紀元前8000年前の遺跡(現在のヨルダン)から、ぶどうが見つかっています。紀元前4000年~2400年頃には、もうすでにぶどうの木はワインを造る目的で栽培されていたようです。

ワインを造るための石臼がメソポタミア文明の遺跡から発見されています。メソポタミアは、現在のイラクにあたります。また、エジプトのナイル川周辺でもぶどうの栽培が始まったといわれ、紀元前2000年には、ぶどうは家庭で食べられていたようです。

シュメール人が書いた史上最古の筆記文学といわれている「ギルガメッシュ叙事詩」に、ぶどうやぶどう畑について書かれています。紀元前3100年~1500年に栄えたエジプト王朝のピラミッドの壁画にも、ぶどう栽培やワイン造りの様子が描かれているのです。

この頃ワインだけでなく、ビールやパンも作られていたようです。「目には目を」の一節で有名なハムラビ法典では、ワインの売買に関する法律が記載されていることからも、ワインが日常的に飲まれていたことが分かります。紀元前のはるか昔から、ワインが日常的に飲まれていたなんて驚きです。

古代ローマ帝国時代、当時レーズンは大変高価なものだった

ローマ人、フェニキア人によって、イタリア、イベリア半島、北アフリカへと新しいぶどうの品種が伝わりました。紀元前1500年頃には、インド、ペルシャ、アラビア半島にもドライフルーツの知識が普及したことが、有名な民話などにレーズンが登場していることから分かります。

イラン高原周辺に住んでいたアーリア人が、インドにぶどうの栽培と加工法を伝えたといわれています。乾燥地方に住む人たちにとって、ぶどう酒やレーズンは貴重な携帯食や保存食でした。

紀元前1300年頃にはギリシャへと伝わり、紀元前600年頃にはフェニキア人によって南フランスに伝えられました。ローマ帝国の拡大とともに、ワイン造りとぶどう栽培が広まっていったことが分かります。

レーズン作りは、栽培に最も適した気候であるスペインやギリシャで主に発展していきました。ギリシャでは種無しで酸味の強いカランツ品種が栽培され、スペインでは大粒でフルーティーなマスカットレーズンが栽培されていたといわれています。戦争時の兵士のエネルギー源としても、レーズンはとても役に立ちました。

他にも、レーズンは税金の物納に、また何にでも効く万能薬として、物々交換の品として様々な用途に使われていました。驚くことに古代ローマでは、レーズン壷2杯分で、男の子の強制労働者一人と交換していました。古代ローマ人が、レーズンをこんな風に使っていたなんて意外ですよね。

レーズンとシルクロード

紀元前300年頃には、南ロシアから黒海北岸にいた遊牧民たちがシルクロードを横断し、東に文化を伝えました。

紀元前100年頃には、地中海沿岸~西アジアの文化が中国に伝わりました。こうしてぶどうの食文化はシルクロードによって伝えられたのです。

紀元後のレーズンの歴史

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紀元後100年、古代の料理本作家で、世界初の料理本を作ったマルクス・ガヴィウス・アピキウスが本の中でレーズンを料理に使用したことが伝えられています。そして1095~1291年十字軍遠征の時代、遠征した騎士たちがペルシャや地中海で食べたレーズンを持ち帰ったことで、レーズンの需要が高まりました。

ヨーロッパと他の地域との交易が栄え、レーズンの売買が盛んになり、レーズンを用いた料理がたくさん生み出されていくのです。1400年頃になると、レーズンパンが普及し始めました。

大航海時代。レーズンはやがてアメリカへ

大航海時代、長期にわたる船での食料として、クリストファー・コロンブスのサンタマリア号にもレーズンが積まれ、共に航海しました。レーズンは長期保存が可能で、輸送も簡単なことから、船乗りたちの食料として栄養豊富なレーズンは最適だったのです。

コロンブスが新大陸を発見してから、ヨーロッパから多くの移民がアメリカへやってきました。ぶどう栽培先進国のスペインがメキシコ北部(今のカリフォルニア)にきて、ぶどう栽培を始めました。

そしてぶどうは、徐々にメキシコやアメリカ南西部に広がっていったのです。ジョージ・ワシントンも好んで食べていたといわれるレーズン。レーズンを使用した様々な料理が作られたようです。この頃の料理本には、レーズンを使用した料理の作り方がたくさん紹介されています。

そして後に、ぶどう栽培に適したカリフォルニアで、果実の栽培が盛んになります。1800年代になると、大きなぶどう園が作られ、カリフォルニア北部の金の採掘者向けに売られるようになりました。レーズンは大量生産されるようになり、この頃から、種無しぶどうの栽培が行われるようになりました。

レーズンに適した皮が薄くて種のない品種からは、良質なレーズンができました。カリフォルニアの乾燥した気候と広い大地が、このぶどうの栽培に適していたのです。

多くのぶどう農家たちが移り住み、レーズン産業をさらに大きく発展させました。これが、現在のカリフォルニアレーズンのもとになったのです。こうして、レーズンは後に、オーストラリアや南米など各地に広がっていきました。

1900年代に入り、ロバート・ファルコン・スコットが南極探検に出発します。この時、食料としてレーズンが積まれました。また、1908年のロバート・E・ピアリーによる北極点到達を助け、レーズンが大活躍したのです。

レーズンが宇宙に飛び立つ

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1962年、スコット・カーペンター宇宙飛行士が、宇宙にレーズンを持参して食べた最初の人になりました。限られた宇宙空間では、長期滞在のための食料も大きな課題です。最近では宇宙食もいろいろと開発されていますが、最初の宇宙食がレーズンだったとは、驚きです。

最近の研究により、ぶどうには抗酸化成分であるポリフェノールがたくさん含まれていることが分かってきました。これによりぶどうを原料とするワインやレーズンの人気が高まってきているのです。ドライフルーツには、その他にも食物繊維や、ミネラル、ビタミンなども含まれており、栄養面でも健康にいいと注目されています。

日本とレーズンの歴史

弥生時代の遺跡からはぶどうが発見されていることから、山ぶどうが自生していたのではないかと推測できます。
現在日本でぶどうというと、山梨県の勝沼ワインが有名ですね。

中国から伝わったぶどうが、山梨県の勝沼に伝わったという説があります。時代は奈良時代とも平安時代ともいわれていますが、はっきりしたことは分かっていません。ぶどうの木が日本の気候に適応しなかったので、限られたごく一部の地域でのみ栽培されていたのでしょうね。

明治以降は米国から新しい品種が入ってきたため、日本の気候にも適応し、現在のように栽培されるようになりました。日本では、生食用のぶどう栽培は中心で、ワインやドライフルーツ用のぶどうは、一部の除いてはあまり栽培されていません。

干し柿や梅干しの文化は古くからありますが。高温多湿の日本では、ぶどうを干すという食文化はあまり発達しなかったようです。

ドライフルーツの特徴

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ドライフルーツは果物を乾燥させただけのとてもシンプルな食品です。ドライフルーツというと、最もポピュラーなのがレーズンですが、その歴史は古く紀元前から始まっているといわれています。最近では美容と健康にも効果があると人気のドライフルーツですが、今回はその特徴について考えてみたいと思います。

保存性

昔からドライフルーツは、果物を乾燥させることで腐りにくくなり、長期の保存に適していたため、砂漠の乾燥地帯で貴重な食料として、また戦争などでの保存食として重宝されてきました。古代エジプトからギリシャ、ローマ帝国時代にはヨーロッパ全域へ、そしてシルクロードを経て中国へとその食文化は伝わりました。

大航海時代には、長期船旅での食料となりました。古代ギリシャ、ペルシャ、エジプト、古代中国の時代から、戦争などの非常時の保存食や携帯食として食べられてきた食品です。ドライフルーツ作りは、気温が高く、湿度の低い場所が適しています。

日本では干し柿や干し梅、干し芋、切り干し大根などは昔から作られていますが、高温多湿な環境ではドライフルーツ作りが不向きなため、ぶどうなど水分が多い果物を乾燥する技術はあまり発達しませんでした。

現在は保存食以外にも、健康食品として、防災食として、登山やスポーツ時のエネルギー補給として、用途に合わせていろいろな食べ方がされています。日本で食べてられているドライフルーツの多くは輸入されています。価格も安定しているので、スーパーなどで誰でも簡単にドライフルーツを買うことができます。
ドライフルーツは種類によって、水分量が違うので、それぞれ保存期間が違います。数ヶ月から長いものでは数年のものまであります。

「賞味期限」とは、食品衛生法やJAS法により規定されていて、美味しく食べられる期限のことです。期限が過ぎていても味や風味は多少落ちますが、食べることはできます。
これに対し、「消費期限」とは、品質が劣化しやすい食肉や惣菜、生菓子などに表示されているもので、腐敗や品質の劣化により安全性を欠くおそれのない、安全に食べられる期限のことです。この期限を過ぎると危険!という意味になります。ドライフルーツには、常温、未開封を前提として賞味期限が表記されています。

水分量が少ないドライフルーツは半年から1年くらいになりますが、水分量が多いものだと3ヶ月くらいになります。種類や保存方法によっても変わるので、確認するといいでしょう。

機能性

ドライフルーツは果物に含まれている水分(総重量の80~90%)を脱水乾燥させて作ります。この作る家庭で蒸発してなくなる水分と、たんぱく質などと結合して残っている水分とがあります。ドライフルーツは乾燥させることで成分が凝縮しているので、生で食べるよりミネラルや食物繊維などの栄養を手軽に効率よく摂取することができます。

しかし、ビタミン類は乾燥している過程で多少失われてしまいます。特にビタミンCは消失量が多いといわれています。また、栄養だけでなくカロリーも凝縮されているので食べ過ぎには注意が必要です。ドライフルーツは毎日少しずつ食べるのが効果的な食べ方です。足りない栄養は他の食べ物との組み合わせでうまく補ってあげるといいですね。

ドライフルーツは栄養が凝縮されているので、簡単に栄養を補給できる天然のサプリとして活用できる素晴らしい食品です。食生活が乱れ栄養のバランスが崩れがちな人や、美容に興味がある人にもオススメです。

また、果物の甘みが凝縮されているから、自然の甘みを生かしたヘルシーな甘味料としても活用できますので、生活習慣病予防や、ダイエットにも効果がありそうです。ドライフルーツを使って、いろいろな料理のレパートリーが増えるといいですね。


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